ご挨拶
このたび、一般社団法人日本リノベーションマネジメント協会の会長を拝命いたしました、小田和幸でございます。
当協会は2012年の設立以来、建築分野における修繕・改修工事において、「価格開示方式」および「RM方式(リノベーションマネジメント方式)」の普及を通じ、発注者と受注者の双方にとって、透明性と公正性のある発注環境の整備に取り組んでまいりました。
とりわけ価格開示方式は、工事の専門知識を持たない発注者にとっても、費用の内訳や見積内容を理解しやすくし、安心・納得のうえで発注判断を行うための重要な手段です。これは、建物の用途や規模を問わず、公共性の高い仕組みとして、今後さらに社会的意義を増していくものと考えております。
会長としての任をお預かりするにあたり、これまでの現場経験を活かしつつ、関係各位と知見を共有しながら、協会の活動がより多くの現場で信頼され、活用されるよう尽力してまいる所存です。
本年度以降は、次の4つの重点施策を柱とし、実効性の高い取り組みを推進してまいります。
- 1. 会員メリットの強化
営業支援マニュアルや標準価格の整備、見積査定制度、販促ツールの充実などを通じて、会員の皆様の業務を力強く支援いたします。
- 2. 組織・財務基盤の強化
協会本部の体制強化、人員拡充、会員拡大、他団体との連携などを進め、持続可能な組織運営を図ります。
- 3. 提案対象範囲の拡大
分譲住宅や賃貸物件にとどまらず、ビル・設備・インフラ関連など、幅広い建築分野を対象とした支援体制を整備してまいります。
- 4. 認知度の向上
SNSや動画、ウェブ相談会などを活用した情報発信を強化し、当協会の方式が広く社会に認知されるよう努めてまいります。
今後も、公正で信頼される発注の仕組みづくりを通じて、健全な業界の発展とより良い建築環境の形成に寄与してまいります。
引き続き、皆様のご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。