代表理事 岡 廣樹
ご挨拶
一般社団法人日本リノベーション・マネジメント協会(RM協会)のホームページにアクセスいただきましてありがとうございます。
RM協会は、任意連携体として、2011年に国土交通省建設企業の連携によるフロンティア事業に採択されたのがはじまりです。2012年6月に一般社団法人日本リノベーション・マネジメント協会が正式に発足し、2022年6月には、11年目を迎えることとなりました。
2022年度にRM協会設立後、初めての大きな転換期を迎えました。設立以来、10年間、協会本部を大阪府大阪市に置いていましたが、2022年6月定時総会をもって、本部を東京都内に移転いたしました。本部東京移転を契機に東日本統括支部、西日本統括支部を発足させました。九州支部は、西日本統轄支部の傘下とし、より、充実したサービスができる体制と致しました。発注者の皆様が価格開示方式を活用し易い体制を目指しています。
「価格開示方式®」についても、2022年度は、改革の年であります。
価格開示方式は、透明性を持って、適切な発注者支援を、適切なコスト、適切な品質で改修工事を行うことができる方式です。RM協会は、この方式を普及するための団体として、設立以降これまでは、マンション大規模修繕実施方式での価格開示方式の普及を進めてまいりました。
2022年度に価格開示方式を再定義し、マンション大規模修繕だけでなく、新築やインフラ、そしてコンバージョンと新築、改修に捉われない方式と致しました。
私たちRM協会は、今後も、建設分野において良質なマネジメント手法を追及し、自己改革を続けます。
価格開示方式では、オープンブック方式を採用しています。オープンブック方式を基本とすることで、発注者様が透明性、公平性、適正価格、適正品質を担保できる手法として、更に、発注者自らが、関係者(会社であれば株主、マンションであれば区分所有者)に対し説明責任を達成できる手法としても、活用いただけます。
また、価格開示方式は、事業者(RM事務所、RM会社、建築設計事務所、建設会社など)にとっても、透明性、公平性、職業倫理を保てる魅力的な手法です。
事業者が価格開示方式に取り組むには、従来のスキルに加え、マネジメントスキルが必要となります。そのため、RM協会として、2015年度に「認定マンション・リノベーション・マネジャー(CCRMJ)資格制度」を構築しました。また、施工管理においても工事費を原価(コスト)と利益等(フィー)に分離し、精算できるスキルの習得が必要となります。それを受け、2017年度に「価格開示方式監理技術者・価格開示方式主任技術者資格制度」を構築しました。
今後は、新築にも対応した資格として、これらを進化させたいと考えております。
そのために必要となる資格講習は、国土交通省地域建設産業活性化支援事業で採択された「ホファイトファイル事業(当事業)」のもとで、WEB講習として行っています。当事業では、資格講習だけでなく建設関連のCPDプログラム講習も同時に実施しています。
RM協会では、次のステップとして、価格開示方式に取り組む事業者をホームページ上に公表する予定です。発注者の皆様が安心して価格開示方式を採用していただく土壌は、整いつつあります。安心して価格開示方式の採用のご検討をお願いいたします。
今後ともRM協会の活動に対するご支援をよろしくお願い申し上げます。